換気塔から排出されるガスの拡散現象は、自然風の風速や排出されるガスの吐出速度だけでなく、排出源となる換気所の換気塔や換気施設等の建物形状の影響を受けます。このような複雑な大気拡散現象を、従来から換気模型実験等のノウハウを基にCFDにて解析します。
換気塔から排出されるガスは、その排気の吐出速度(Vg)と自然風の風速(u)の比率(Vg/u)によって排気の上昇高さがBriggs式やBosanquet式などによって求められることが知られていますが、この推定式には、換気塔形状や換気所形状の効果が見込まれていません。 このため、換気塔や換気所形状によっては、Vg/uの値が1.5あるいは、2.5以上の場合には発生しないとされる「ダウンウォッシュ」などの排気ガスの建物後流での巻き込み現象が発生することがあります。 特に、自動車道路トンネルの場合のように、換気塔が太い場合や角柱の場合には、ダウンウォッシュが発生する可能性が高くなります。吐出風速Vgを高くすることや建物形状変更などの対策が必要になる場合があります。 20年以上にわたる模型実験を行ってきたノウハウを基にCFDによる解析を行っており、目的とする精度等により最適な解析をご提案します。
・CFDによる計算結果は正しいのですか?